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4分間のピアニスト [music]

とある雑誌で寸評をみて気になっていた映画、WOWOWにて放送されていたので録画、やっと見た。

4分間のピアニスト

4分間のピアニスト

  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • メディア: DVD



映画好きが勝つ方々からすると感情移入が出来ないとかネガティブなコメントがあるようですが、基本的には音楽好きが勝ってるけど欧州の独特な雰囲気の映画も実は好きな私としては、これは「映画」としてではなく「音楽」としての感動を得られる映画である、と言いたくなる作品でした。確かに、ほろりとするとか、スカッとするなどには遠い、考えさせられる内容ではありますが。

感動的な音楽を聴いた時に、武者震いと共に涙する事がありませんか? そんな感じです。映画のストーリーに感動する、という感じではなくて、時間軸上で世界観を表現する音楽の一瞬一瞬の瞬発力、といいますか・・・。それを感じる「映画」なのです。

#劇中の音楽に感動する、という意味でもありません。

映画のストーリは、ピアノの才能のある女囚に(こちらも才能のある|あった)老女がピアノを教える、、、ま、「4分間のピアニスト」にて検索すれば出てくるので詳しくは脇に置いておきます。

それでもネタバレすると駄目なので、この先はネタバレ OK と言う方だけ読み進めてください。
この映画のクライマックスの最後の4分間が youtube にあがってたりします。たしかに、最後の演奏、音楽としてもとても素晴らしいものです(実は、日本人の方らしいですね、演奏しているの)。

でも、最初からちゃんと2時間見て訪れる、最後の4分間に意味があります。様々な伏線に答える映像(ワインとか、、、)と共に、ラストの演奏も伏線に答える演奏なのです。

そして、ラストシーンで「ちゃんとした挨拶」をする女囚・・・。この瞬間、「音楽」の瞬発力を感じる「映画」だな、と思いました。

心に傷を持つ女囚、また、老女も過去を背負っている、という設定も、ちょいと衝撃的なシーンで始まる冒頭も、すべてラストシーンへと流れて行く為のもの。一つのテーマが変容しながらリフレインされていく、そんな音楽的な印象を持った映画です。
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