SSブログ

アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風 [SF]

いやぁ、面白かった。神林長平節炸裂。

アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風



↓一応ネタバレ防止↓

雪風vsジャムの精密な戦闘シーン描写は減ったけど、その代わり人物描写が増えたというか、会話が増えた本作品。雪風シリーズしかしらないという神林長平ファンにはひょっとしたら物足りないかもしれない。だけれども、様々な神林長平作品を読破しているという方にはお勧めだと、私は思う。

ま、私は評論家では無いので、以下は一人のファンの単なる感想という事で・・・。

読んでいる間に感じたのは、「言葉使い師」や「言壷」などに通じる世界観、だ。というかその世界の住人が書いたのではないかと思える程、「言語」に対する執着と遊びを感じた。もうひとつ、火星三部作に通じる人と機械の関係とは?人間とは?というテーマ。ぐっと重たい感じに引き込まれる。

で、読み終わって(特に後半の印象が強いと思うのだけど)感じたのは、「敵は海賊」的なメタ感。というか、雪風、零、桂城の関係が、ラジェンドラ、ラテル、アプロのソレっぽくてクスって笑えてくる感覚。ちなみに、ブッカーはチーフ・バスターかなぁ。

いずれにせよ、氏の作品に共通して私が感じるのは、良い意味で投げやりな「ま、これで良いじゃないか?」的な爽快感。やられたなぁって思う。

なんとなく、続編がありそうな終わり方も、中毒にさせるには十分だったりして。

とりあえず、この流れで「敵は海賊」シリーズを読みたくなったのは本当。すでに、

敵は海賊・短篇版 (ハヤカワ文庫JA)



がスタンバイ中。 :-)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

秋の始まり、かなぁ。実写版ヤマト ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。